貴乃花親方の母でタレントの藤田紀子(70)が、暴行問題で現役引退を決意した横綱日馬富士について「ある面での犠牲者のような気がいたします」と語った。

 藤田は29日放送のテレビ朝日系「ワイド!スクランブル」に出演。日馬富士の引退について「当然だと思っております」とした上で、「あとは会見でお気持ちを聞いてみたいと思うし、もしかしたら、ある面での犠牲者のような気がいたします」と意味深長に語った。

 番組では日馬富士が09年当時、現・貴乃花親方の父で藤田の元夫だった先代の貴ノ花(故人)へのあこがれを語ったVTRがオンエアされ、藤田は「今日、初めて知った」と驚くとともに、「実は私、横綱の中では日馬富士さんがなんとなく好きだった。地味ですけど、相撲以外にも絵画を描いたり、そういうことがこの人もしかしたら内面、賢くて素晴らしい人だとずっと思って、一番見てました」と明かした。

 そんな日馬富士の現在の胸中について「今、自分の心を他人には言えないと思うんですね、モンゴルの人にも。悔やんでいると思います」と推し量った。