亀梨和也(31)主演で来年1月9日にスタートするフジ系「FINAL CUT」(火曜午後9時)に、亀梨の母親役で、女優裕木奈江(47)が出演することになり、27日、制作のカンテレが発表した。

 裕木は、90年代に「北の国から’92巣立ち」「ウーマンドリーム」「ポケベルが鳴らなくて」などのドラマで注目を集め、現在は、米・ロサンゼルスに拠点を移しており、米ドラマ、米映画や、今年はWOWOWドラマなどに出演。民放の連続ドラマ出演は「うちの母ですが…」(95年)以来、23年ぶりになる。

 久々に日本のドラマ現場に参加し、裕木は「日本の撮影現場の雰囲気は、びっくりするくらい昔と一緒です」。ただ、ハリウッドでは「日本人の自分はマイノリティー」と言い「英語のセリフがあるかないかではなく、周囲に誤解されないように力が入ってしまう。今回はリラックスして参加できています」と穏やかな表情でコメントした。

 今作は亀梨が、亡き母のため復讐(ふくしゅう)に人生をささげる男を演じ、裕木は物語の鍵を握る母親・恭子役で、保育園園長を演じる。保育園で女児が殺害される事件が起き、メディアによって死に追い込まれる設定だ。

 裕木は「リアルに考えてしまうと、恭子(役柄)のようなことは起こっていけないですし、私も、メディア側の人間として行動や発言に気をつけなければと感じます」と自省の弁も。メディアに追い詰められる場面の連続に「ずっと、攻撃される役ですので厳しい」と笑い「役を憑依(ひょうい)させると、ご飯がおいしくなくて、夜もよく眠れない」とも漏らした。

 残念ながら今回、亀梨との共演場面はないが「決めゼリフがある二枚目の主人公がいて、エンターテインメントとして、すごく楽しく見られる人間ドラマだと感じました。母として天国から彼の復讐(ふくしゅう)劇を楽しみに見ております」と話している。