近藤真彦(53)の初主演映画「青春グラフィティ スニーカーぶる~す」(81年公開)が28日、来月4日に閉館する東京・TOHOシネマズ日劇で、37年ぶりに上映された。近藤も27年ぶりに映画の舞台あいさつを行った。上映はイベント「さよなら日劇ラストショウ」の一環として実現。TOHOシネマズ日劇の前身・日本劇場の閉館時、クロージング作品として上映された同作が、長い時を経てスクリーンに帰ってきた。

 映画「青春グラフィティ スニーカーぶる~す」(河崎義祐監督)は81年2月11日に公開された。近藤、野村義男、田原俊彦の「たのきんトリオ」が出演。定時制高校に通いながらそれぞれの夢を目指す、3人の若者が織りなす青春ストーリー。近藤はシンガー・ソングライターを目指すが交通事故に遭い、職を失う若者、昌也を熱演した。

 同作は、TOHOシネマズ日劇の前身「日本劇場」の閉館時期が公開と重なったため、日本劇場のクロージング作品として特別上映された。公開初日に、上映付き舞台あいさつとコンサートの2本立て公演を3回行ったが、チケットを入手できなかったファン約1万人が会場周辺を取り囲む異例のフィーバーとなった。近藤は公開約2カ月前の80年12月、同名のシングル「スニーカーぶる~す」でデビュー。ミリオンヒットを記録した。