NHKは6日、V6井ノ原快彦(41)有働由美子アナウンサー(48)が、メイン司会を務める「あさイチ」(月~金曜午前8時15分)を3月いっぱいで降板すると発表した。また有働アナの後任が、「ブラタモリ」(土曜午後7時30分)に出演中の近江友里恵アナ(29)に決まったことが分かった。

 約8年間にわたって息の合った司会ぶりで、朝の顔となっていた井ノ原と有働アナが同時に降板する。NHKは有働アナについて「このタイミングで卒業し、新しいステージに挑戦してもらいたいと考えました」と説明した。また井ノ原については「有働アナが番組を離れるのであれば、2人そろって卒業という形をとりたいという思いを受け、卒業することになった」と経緯を説明した。

 2人は10年3月29日の番組スタート時からコンビを組んだ。同時間帯の民放の情報番組などが、なかなか平均視聴率で2ケタを突破できない中、12%前後を記録するなど、視聴者から高い支持を得ていた。番組冒頭に、直前に放送される連続テレビ小説の感想を、時に涙ぐみながら2人が話した「朝ドラ受け」や、下ネタとも受け取られかねない有働アナの奔放な発言も話題になった。

 井ノ原は「愛ある視聴者の皆さまにここまで育てていただきました。心から感謝しております。この先『あさイチ』がさらにパワーアップしていくことを願いつつ、視聴者の皆さまと共に見守っていきたい」。有働アナは「本当に本当に毎日支えてくださって、ありがとうございます。私の大好きな『あさイチ』を最高の形でバトンタッチできるようイノッチと共に最後まで全力で向き合います」とコメントした。

 関係者によると、有働アナの後任となる女性キャスターに近江アナが起用されることが分かった。近江アナは、前任の桑子真帆アナウンサー(30)から引き継ぎ16年4月から「ブラタモリ」に出演。タモリ(72)とのユーモアあふれるやりとりが印象的で、明るく爽やかなイメージも強い。

 関係者によると、局内ではポスト有働アナという声も上がっており、今回も実力と人気を兼ね備えている点が起用につながった。なお、井ノ原の後任は検討中という。