人気小説「コーヒーが冷めないうちに」が映画化され、有村架純(25)が主演を務めることが8日、分かった。店内のある席に座ると、望んだ通りの時間に戻ることができる喫茶店「フニクリフニクラ」を舞台に繰り広げられる心温まる奇跡を描く。有村は、その喫茶店で働き、タイムスリップのきっかけとなるコーヒーを淹(い)れる主人公、時田数(ときた・かず)を演じる。

 「コーヒーが冷めないうちに」は、脚本家で演出家の川口俊和氏が、主宰する劇団で舞台化した作品を川口氏が15年に小説化。続いて17年に発表した「この嘘(うそ)がばれないうちに」と合わせて累計発行部数84万部のベストセラーだ。

 ◆映画「コーヒーが冷めないうちに」 喫茶店「フニクリフニクラ」には、ある席に座ると、望んだ時間に戻れるという奇妙な都市伝説があった。さらにいくつかのルールもあった。過去に戻っても、この店を訪れたことのない人には会えず、努力しても現実は変わらず、戻れるのはコーヒーをカップに注いでから冷めてしまうまでの間だけなどのルールだ。全てのルールを守った時、優しい奇跡が舞い降りる。