石原裕次郎さんの生まれ故郷・神戸を舞台にした「第3回 KOBE裕次郎映画祭」(主催・日刊スポーツ新聞社、特別協賛・宝酒造)が12日、神戸芸術センター(神戸市中央区)で開幕した。裕次郎さんを国民的スターにした代表作「嵐を呼ぶ男」などが上映された。

 会場には開演前からファンが詰めかけた。兵庫県川西市から来た主婦中島辰子さん(71)は「裕次郎さんの映画は全部、見ています。私の青春時代のスター。大きなスクリーンでもう1度、じっくりみたかった」と笑顔で話した。

 今年の同映画祭のテーマは「イチかバチか」。8作品の中からファン投票で上映4作品を決定。この日はファン投票3位「嵐を呼ぶ男」、2位「錆びたナイフ」を上映。裕次郎さんの夫人、石原まき子さんがビデオでメッセージを寄せた。

 「ゆっくりご覧になっていただき、裕次郎映画祭をもり立ててください」

 宝酒造の協力で、無料の「とびきり上等な裕次郎Bar」が設けられ、上映前や休憩時間には大勢のファンが集い、裕ちゃん話に花を咲かせた。奈良県生駒市の今川康夫さん(71)は「昔を懐かしみながら、こういう時間を過ごせるのは貴重。青春時代に戻ったよう」と笑顔を見せた。

 来場者にはお土産として日刊スポーツ監修の裕次郎作品を紹介した公式パンフレット(非売品)、宝酒造提供のスパークリング清酒「澪」、神戸ウォーター社提供の「神戸ウォーター」などが渡された。

 同映画祭はきょう13日も開催される。ファン投票1位「忘れるものか」、同1位「赤いハンカチ」が上映される。当日券も発売される。