年間2000試合のサッカー観戦をしている歌手小柳ルミ子(65)が12日、初のサッカー本「パスコースがない? じゃあ、つくればいい。」(東京書籍)の発売記念イベントを行った。

 本業は歌手だが、「仕事がある時は5試合、オフの時は10試合くらい観戦をしている」という観戦マニア。睡眠時間を削ってまで情熱を注いでいるという。だから、サッカー本を出版することに「新曲を出すよりもうれしいかも。感動しているし、夢のよう。自分がおなかを痛めて生んだ子どもという感じ。サッカーは私の生きる喜びです」と感激していた。

 試合数を重ねた「観戦力」から導き出される独自の視点は、サッカー界からも注目されている。仲の良い浦和DF槙野智章からは「将来、自分が監督になったら、分析スタッフとしてお願いしたい」と要請を受けているほどだ。

 この日は、6月14日に開幕するサッカーW杯ロシア大会に選ばれる選手を予想。その中でもFW中島翔哉に期待している。「小柄だけど、ドリブルをしかけてゴールに向かう強いメンタルに注目している」。そして「真面目で謙虚、素直ないい人」と人格にも太鼓判を押した。

 日本代表には、グループHを「1勝2分で突破して」とエールを送った。「W杯の期間はサッカー以外の仕事は入れません。4年に1度しかないんですよ。長い人生のうち、1カ月くらい仕事をしなくてもいい」と、サッカーラブを強烈にアピールした。