テレビ朝日系人気アニメ「クレヨンしんちゃん」(金曜午後7時30分)で、主人公の野原しんのすけの声を演じる声優矢島晶子が、29日の放送を最後に降板することが1日、同局から発表された。矢島は92年4月の放送開始から26年3カ月、しんのすけの声を演じていた。

 矢島は、93年の日刊スポーツの取材に「今まで、かわいい女の子役ばかりで、男の子の声は初めて。弟が小さかったころを思い出しながら演じています」と、「しんのすけ」の声が、男子の声初挑戦だったと明かしていた。

 「しんのすけ」のちょっとエッチでこまっしゃくれた言動には「『エッチな言葉を話すのは恥ずかしいでしょう』とお手紙をよくいただきますが、実は全然恥ずかしくないです。小さい子は言葉を面白がって使っているだけ。エッチな感情はないから私も自然に演じています」と答えていた。

 本当の声はちょっとハスキーな高音。ただ、92年に結婚した夫からは新婚当時、「しんちゃんの声はお前にぴったり。家で甘えている時の声に似ているよ」と言われていたという。また、友人の結婚披露宴に出ると必ず「しんのすけ」の声をやらされるのが、うれしい悩みとしていた。