演歌歌手岩本公水（４３）が８日、秋田・羽後町の実家で田植えを行った。デビュー翌年の９６年から毎年のように行う恒例行事。７年前からは地元・高瀬小の授業の一環になり、今年は小５児童１４人が参加した。

　「２０年以上も行っていて、毎年、多くの人たちが駆けつけてくれて支えてくれている。こんな幸せな里帰りはありません」。「公水こまち」と命名した地元ブランド「あきたこまち」を、秋の収穫時期まで、父久栄さんと母英美子さんが、岩本の新曲「雪の絶唱」などを聴かせる“胎教”で、おいしいお米に育てていく。収穫した米で、地元の日本酒メーカーが日本酒をつくるプランも進行中だ。「来年の今ごろには、新ブランド酒『歌酒　公水』ができます。私の歌とお酒と両方で多くの人を酔わせたい」と楽しみにしていた。

　４日に４３歳になったばかり。「体調もすごくいいし声もよく出て、今が人生で一番乗っている。この調子で、胸がときめく１年間にしたい。地元の人たちへの恩返しのためにも頑張ります」。故郷で充電をした岩本が、来年に突入する２５周年イヤーにさらなる飛躍を誓った。【松本久】