石原プロモーション所属の俳優池田努(39)金児憲史(39)岩永ジョーイ(24)が挑む舞台「希望のホシ 2018」(13~17日、東京・池袋あうるすぽっと)の開幕が目前に控えている。このほど、都内稽古場で3人が舞台への思いを語り、第3弾への意欲を見せた。

 初日を約1週間後に控えた取材当日、稽古場は熱を帯び、キレのあるテンポと絶妙な間でせりふが飛び交っていた。刑事たちを描き、3年前に上演され好評だった作品の第2弾。池田、金児は引き続いての出演で、ストレートプレー初挑戦のジョーイが加わった。3人とも、立場は微妙に違うが、刑事、警察官を演じる。

 それぞれにとって待望の作品だ。ここ数年、舞台出演が続く池田は、作、演出を務める劇団LIVES主宰の大浜直樹氏と再び組むことを心待ちにしていた。「大浜さんの舞台は格別なところがある。どの役も生きていて、掘り下げていくので深い稽古ができる」と、魅力を語った。

 3年ぶりとなる金児は「(相手役と)ぶつかり合う中、もう少し何かないか探り合ったりする。舞台ならではの面白さを再確認した。僕らのことを知らなくても、いい舞台だと思ってもらえればいい」と語った。

 2年前に石原プロ入りしたジョーイは、ダンスパフォーマンスの経験が豊富。先輩2人に「一緒に芝居をしていて楽しい。頼もしい」と言われ、「ついていくのに精いっぱいですが、そう思っていただけるのはうれしいです」。

 主演の1人で元宝塚歌劇団宙組の男役スター緒月遠麻、初参加の野村宏伸も含め、チームワークは日に日に高まっている。気が早いが、第3弾について聞くと、池田は「続けたいです」と断言した。【小林千穂】

 ◆「希望のホシ 2018」 警視庁捜査1課の中原(緒月)は「警察とは組織」を、同僚の上條(金児)は「警察とは権力」を信念にしている。正義感の強い元刑事の国東(池田)は、あることがきっかけで左遷された立場にいる。3人の前に事件が起こり、それぞれの信念が対立する。国東の監視役刑事にジョーイ、犯人役に野村宏伸。