クラシックトリオ、トリオ・カルディアが11日、アルバム「シネマ・ホリック」の発売記念コンサートを東京・杉並公会堂小ホールで200人を集めて開いた。

 「オペラ座の怪人」「もののけ姫」「サウンド・オブ・ミュージック」「レ・ミゼラブル」「Shall we dance?」など映画の名曲を独特の世界観で演奏した。

 カルディアとはギリシャ語で心の意味。フルート日野真奈美、バイオリン星野沙織、ピアノ高橋亜侑美の3人は国立音大付属小から、同大卒業まで一緒の幼なじみ。心の通い合った3人ならではの、心地よいアンサンブルをアンコールの「ムーン・リバー」(ティファニーで朝食を)まで響かせた。

 フルート日野は「Shall we dance?」などダンスナンバーを中心に選曲、アレンジを担当。「小学校からの幼なじみだけど、あの頃は今日、この3人でコンサートをやるなんて思いもよりませんでした」。バイオリン星野は「オペラ座の怪人」メドレーのアレンジを担当した。「『オペラ座の怪人』を知らない人がいたら手を挙げてください。あとで私がビンタしてあげます。今日、アルバムの中から、どの曲をやらなかったかは、買って帰って家で確かめてください」と笑った。

 「レ・ミゼラブル」を、見ていないというピアノ高橋は「映画を見ていない方にも楽しんでもらえるように演奏します」と話した。