歌舞伎俳優中村芝翫(52)が15日、都内で、主演舞台「オセロー」(9月2~26日、東京・新橋演舞場)の制作発表会見に出席した。

 2年前に芝翫を襲名して以降、歌舞伎以外の舞台に出るのは初めて。初のシェークスピア作品で、将軍オセローを演じる。芝翫は「橋之助時代も、歌舞伎以外の舞台で勉強させていただいた。この歳になってシェークスピアをやらせていただけるとは、夢にも思わなかった。これまで手掛けなかったもの、新しい芝翫のページをめくるよう」と話した。

 オセローの妻デズデモーナを演じる檀れい(46)は「何もかも初めてづくし。楽しみもありますが、怖い。怖い気持ちをとっぱらって、芝翫さんについて、芝翫さん一筋で走っていきたい」。

 オセローの偽善の忠臣イアーゴーを演じるのは、ジャニーズWEST神山智洋(24)。同役は当初、今井翼(36)が予定されていたが、今井がメニエール病の治療で活動を休止したため、神山が抜てきされた。神山は「先輩の翼君から『よろしくお願いします』という言葉をいただいた。翼君の思いを背負って、しっかりと自分なりのイアーゴーを演じて、オセローの世界観を引っかき回してぶっ壊したい」と、意気込んだ。

 神山について、芝翫は「友達の生田斗真くんから『神山は大丈夫です!』と太鼓判を押された」と明かし、今井の回復とまた共演できることを願っていた。

 ほかに、前田亜季、演出の井上尊晶氏、音楽の松任谷正隆氏が出席。