劇団四季の元代表で、「キャッツ」「ライオンキング」のミュージカルを手掛けた演出家の浅利慶太(あさり・けいた)さんが13日午後5時33分、悪性リンパ腫のため都内の病院で亡くなった。85歳だった。

 中曽根康弘元首相は18日、浅利さんの訃報に「有能な演出家で芸術論とともに多くを学ばせてもらった」とする追悼コメントを公表した。1983年の首相在任当時を振り返り「日の出山荘にレーガン(米)大統領を招き、浅利さんの助言を受け、日米首脳会談を成功裏に運ぶことができたことは故人に負うところが大きい」とたたえた。中曽根氏は「夏には軽井沢の私の別荘に訪ねてきて、政治や文化など多岐にわたる話を夜が更けるまでしたことは良き思い出となっている」としのんだ。