テレビ朝日系ドラマ「遺留捜査」の13日最終回(午後8時)の平均視聴率が13・1%(関東地区)だったことが14日、ビデオリサーチの調べで分かった。

遺留品を手掛かりに事件を捜査する「京都府警特別対策室(特対)」を活躍を描く人気シリーズの第5弾。マイペースな刑事、糸村聡を演じる上川隆也(53)のほか、前作に引き続き栗山千明(33)永井大(40)甲本雅裕(53)戸田恵子(61)らが出演。今シーズンから梶原善(52)がメンバーに加わった。

最終話は2時間スペシャルで放送。同じく京都府警を舞台にした同局人気シリーズ「科捜研の女」で主演の沢口靖子が演じる榊マリコが登場し、コラボレーションが実現した。97年放送のTBS系「竜馬がゆく」で夫婦を演じて以来、約21年振りの共演となった。

京都市内のホテルで爆発が起き、ベンチャー企業社長の富樫一規が殺害された。近くに居合わせた糸村聡(上川)は爆発音を聞いて現場に急行、床に落ちていた色鮮やかな小さな物体を拾う。

殺された一規はインターネットで食材流通ビジネスを展開する企業の取締役で、農林水産大臣、富樫由規(大和田伸也)の息子でもあった。事件当日は現場のホテルで開催されたバイオサイエンス研究の第一人者、酒井裕子教授(観月ありさ)の受賞パーティーに参加しており、その後自室に戻ったところで、仕掛けられていた爆弾が爆発したようだ。

裕子の研究は遺伝子組み換えにより農作物の収穫量を倍増させる画期的なもので、数千億円の価値があるという。一規は資金援助する見返りに、その技術を独占する契約を結んでいたらしい。裕子の上司である学部長、和久井昌平(小松和重)によると、一規からたびたび実用化の催促を受けていたといい、それを知った特対メンバーは巨額利権絡みの殺人を疑う。

そんな中、科捜研研究員の村木繁(甲本)の調べで、現場に落ちていた遺留品がチョウザメのうろこに油井絵の具で模様を描いたものと判明する。糸村はチョウザメを展示している博物館を訪ね、飼育係の高橋尚也(三浦涼介)に話を聞くが、事件当日、彼が仕事を休んでいたことを知るのだった。