5人組女性アイドルグループ、ベイビーレイズJAPANが24日、山中湖畔でラストライブを開催した。約4000人のファンが見守る中、代表曲「夜明け Brand New Days」や13年NHK朝ドラ「あまちゃん」内で話題になった「暦の上ではディセンバー」などを披露。約5時間のステージで、アイドル活動に終止符を打った。

グループは12年、現在と同じ大矢梨華子(21)伝谷英里香(22)林愛夏(23)高見奈央(21)渡辺璃生(18)の5人で「ベイビーレイズ」として結成。翌13年には「暦の上ではディセンバー」がヒットした。その後は解散危機にさらされながらも、グループ名を変更するなどして、アイドル界を生き抜いてきた。

ライブは富士山を望む山中湖畔で行われ、アンコールではそれまで雲に隠れて見えなかった富士山が顔を出すミラクルも起こった。

高見は「悔しくないと言ったらうそになるけど、後悔はしていません」と話し、大矢は笑顔を崩さず「めっちゃ楽しかった!」。最年少の渡辺は「ライブが終わったら別の誰かを好きになるかもしれないけど、私たちを好きだった時間を絶対に忘れないで」と涙した。センターの林は「すばらしい皆さんとライブを迎えることができて、もう何の言葉もありません」。リーダーの伝谷は「5人の未来を応援してください」とファンに呼びかけた。

解散理由は「全員で同じ方向を向いて活動することができないため」で、解散後も5人は引き続き事務所に所属し、女優やタレントとして個々に活動する。【杉山理紗】