演歌歌手角川博(64)が7日、新潟市西川地区で行われた「第25回越後にしかわ時代激まつり」に初参加した。

江戸時代、同地区に代官所が置かれていたことにちなみ、当時の衣装で商店街などを練り歩く町おこしイベント。角川は代官で、奥方に上杉香緒里(42)、2人の娘に岡田しのぶ(41)が扮(ふん)した。

角川は約1・5キロの道のりを馬にまたがり、両脇に、上杉と岡田を従えた。約1時間の練り歩きでは、沿道に集まった人たちの声援に手を振りながら笑顔で応えていた。

約70人の行列が西川勤労体育館に到着すると、代官に献上米を進呈する寸劇を行い、その後でミニライブを実施。角川は「女のなみだ」、上杉は「鬼灯」、岡田は「いのち預けて」と新曲を歌唱。約3000人を動員した祭りを締めくくった。

角川は「こういう時代劇の衣装とかつらは、五木ひろしさんが座長の舞台に出演した時以来で10年ぶりくらい」と久々の武士役を楽しんだ。そして「ロバには乗ったことはあるけど馬に乗るのは初めて。うまい話には乗るけどね(笑い)」とジョークも交え、快晴の下の越後路練り歩きを振り返った。

新潟県が地元の上杉は「今回は3年振り6回目の参加。結婚して子供を産んでの参加なので、奥方役もさまになってたのでは」と満足そう。「2歳になる息子は最初、私の扮装(ふんそう)に気づかなかったのか不思議な顔をしていました。いつか息子と一緒に練り歩きたい」と話した。