女優真矢ミキ(54)主演のフジテレビ系連続ドラマ「さくらの親子丼2」(土曜午後11時40分)の8日放送の第2回の視聴率が10日、3・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と発表された。前週の3・8%より0・3ポイント、ダウンした。

昨年10~11月に放送された連ドラの第2弾。真矢が演じるのは、親から虐待を受けた子どもたちが一時的に避難、保護される子供シェルターの食事スタッフ・九十九さくら。子供たちに食事を提供しながら、問題解決に立ち向かっていく。

真矢は「ドラマのタイトルになっている親子丼は、現場では激熱のまま出てきます。というのも、カメラでおいしそうな湯気を撮りたいので。若いみんなは毎回ものすごい勢いで食べなくてはいけなくて、それはもう修行のようです」と話している。

第2話では、さくら(真矢)はシェルターの子供たちにも、親子の絆がきっとあることを確かめるため、子どもシェルター「ハチドリの家」に残ることにする。食事を作るだけでなく、子どもたちの日々の生活にもあれこれと口を挟むようになる。子どもたちは誰もが迷惑顔だが、さくらは気にせずに突き進む。

シェルターの子供たちは、外出は可能だが付き添いが付くことになっている。玲奈(尾碕真花)と由夏(岡本夏美)は、鍋島(相島一之)の付き添いで、ショッピングモールに行く。服を選んだ玲奈が試着室に入ると、以前働いていた風俗店の元客である彼氏が待っていた。玲奈は育児放棄した母親に、借金返済のため無理やり働かされていた風俗店を逃げ出していた。玲奈は、由夏の機転もあって鍋島に知られずに、店がやっきになって自分を探していることを知る。盗癖のある玲奈には、実は大変な秘密があったのだ。

さくらは食事を用意しても、子供たちが食べることにあまり興味を示さないことが気にかかる。鍋島によると、シェルターに避難してくる子どもの多くが、まともに食事を与えられたことがないという。自分が何を食べたいのかもわからないなんてと、がくぜんとするさくら。自分で食べたいものを食べて欲しいと望むさくらは、投票形式で夕食のメニューを決めることを思いつく。そのほとんどが白紙の中で「おでん」に1票入る。

さくらは張り切っておでんを作るが、今度は同じ鍋を皆でつつくことを子どもたちが嫌がる。恐る恐る箸を伸ばす香(塩野瑛久)。「こんなウマいおでん、食ったことがない!」。子供たちはやがて、猛烈な勢いでおでんを食べ始める。その姿に笑顔になるさくらだった。みんなで食べる、自分が食べたいものを自分で選ぶ。そんな当たり前のことに気付かされる子どもたち。それにしても、用紙におでんと書いたのは…。

翌日、玲奈が再びショッピングモールの試着室に行くと、彼氏がいない。不安な気持ちを抱えながらシェルターへと戻る玲奈たちを、1台の車が後をつけていた。そして、シェルターに戻った玲奈たちの前に現れたのは…。