女優安藤サクラ(32)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「まんぷく」(午前8時)の7日に放送された第59話の平均視聴率が22・0%、8日放送の第60話が21・8%(ともに関東地区)だったことが10日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は初回の23・8%。

同ドラマは、インスタントラーメンを開発した日清食品創業者の安藤百福(ももふく)仁子(まさこ)夫妻をモデルに、戦前から高度経済成長時代の大阪で懸命に生き抜く夫婦の苦労と成功の「敗者復活の物語」が描かれる。

脚本は大河ドラマ「龍馬伝」や、ヒットドラマの「HERO」「ガリレオ」などを手がけた福田靖氏(55)、チーフ・プロデューサーは、福田氏と「龍馬伝」でもともに仕事をした真鍋斎氏(50)が担当する。

また全編ナレーションを女優芦田愛菜(14)が務め、DREAMS COME TRUEが朝ドラで初めて2度目(1992年放送の「ひらり」の「晴れたらいいね」以来で26年ぶり)の主題歌を担当する。

あらすじは、たちばな塩業の社員がいなくなった後を手伝っていた忠彦(要潤)と克子(松下奈緒)だったが、塩も売れなくなり、ダネイホンもなくなり大阪に帰ってきた。家で待っていたタカ(岸井ゆきの)は、神部(瀬戸康史)が気になっていた。そんなタカを忠彦は条件付きでの結婚を許した。

一方、進駐軍の取り調べを受けていた萬平(長谷川博己)らだったが、その中で神部が釈放を条件に萬平がクーデターを計画していたことを証言するよう迫られた。しかし神部はうなずかなかった。そこで進駐軍は、神部の話にでた福子(安藤サクラ)と鈴(松坂慶子)の取り調べも行った。福子は「萬平の妻として、萬平と社員は無実です」と訴えた。そして帰り際、福子は会えない代わりに手紙を渡してほしいと託した。

福子の手紙が萬平らのいる留置場に、進駐軍の検閲を通り届いた。萬平が読み上げるとひとときの安らぎがおとずれた。事情をしった大阪商工会の三田村会長も直談判して後押ししたが、萬平は進駐軍からは無実の証拠がない限り軍事裁判にかけると最後通告を受けた。萬平は「構わない」と覚悟を決める決意をした。その後、泉大津で待つ福子の元に突然、進駐軍が現れ、魚が捕れたという時間に再度、手りゅう弾の実験を行った。すると沢山の魚が浮かんできて萬平らの無実が証明され釈放となった、という内容だった。