先月末に「急性胃粘膜病変にともなう黒色吐物」で吐血と下血をし、入院をした演歌歌手福田こうへい(42)が10日、東京・台東区の浅草公会堂で、復帰後初めて取材に応じた。

「もう完全復活しました。声もバンバン出ます」と笑顔で全快をアピールした。

福田によると、先月23日に福島・白河市で公演を行った後に「茶色がかった血を吐いた」という。夜の公演を中止して病院へ行くと、食道と胃のつなぎ目に亀裂が見つかり、そこから出血をしていることが判明。クリップで出血を留める処置を行った。

この処置のおかげで体調が戻り、医師に処方された薬も「すでに飲み終わっている。再発は分からないけれど、もう大丈夫です」と笑顔を見せた。入院と自宅療養によって、体重が3キロ増えたという。

また、今年出演すれば5回目となったNHK紅白歌合戦出場を逃したことには、「落ちてしまったことは残念。また選んでもらう努力はこれからもしていきます。(紅白出場が)ファンへの恩返しですから」。

人気者ゆえに多忙を極める福田。今年1年間で214公演を行う予定だという。

この日の会見は、浅草公会堂の昼夜公演の間に行われた。公演では新曲「天竜流し」など22曲を熱唱。昼夜公演に駆けつけた約2200人に「もう全快しました」と報告し、紅白についても「来年復活します。頑張ります」と宣言した。