第60回日本レコード大賞が30日、東京・新国立劇場で発表され、乃木坂46が「シンクロニシティ」で大賞を2年連続受賞した。1959年(昭34)から続く60回目、平成最後の「ダブル節目」のレコード大賞に輝いた。2年連続の栄冠は、昨年の「インフルエンサー」に続いて、14、15年に大賞に輝いた三代目 J Soul Brothers以来。

安住紳一郎アナウンサーから大賞が発表されると、明日31日をもって卒業するため、乃木坂46としてラストのレコード大賞となった西野七瀬(24)を、同曲センターの白石麻衣(26)が泣きながら抱き寄せて、喜び合った。白石は「本当にうれしいです。まさか大賞をとれるとはみんな思っていなかったので、感謝の気持ちでいっぱいです」。

キャプテンの桜井玲香(24)は「昨年大賞をいただいて誇りになって、今年もすばらしい1年になった。さらに飛躍したい」。西野も「今年一番うれしいです。ありがとうございます」と涙ながらに話した。

放送終了後は、メンバー同士で「よかったね!」と言い合いながら、自然と輪になって喜びを分かち合い、DA PUMPのISSAも「ヒューッ!」と声を掛けながら祝福していた。

一般層に幅広く認知を広げた1年だった。グループ・個人含めて20社以上のCMに出演。メンバー10人以上がファッション誌の専属やレギュラーモデルを務めた。音楽分野でも、発売した3作のシングルは全てミリオンセールスを達成。今月19日に発表された音楽ソフト(シングル、アルバム、DVD、ブルーレイディスク)トータルセールスランキングでも、103・3億円で、9月に引退した安室奈美恵さん(41)に続く2位。実績は十分だった。

「シンクロニシティ」でセンターを務める白石は、先月「日経トレンディ」の「2018年のヒット人」に選ばれた。今月3日にニホンモニターが発表した「2018タレントCM起用社数ランキング」でも18社で1位となった。昨年2月に発売したセカンド写真集「パスポート」は、累計30・5万部を売り上げる驚異的なロングセラーに。勢いに乗るグループを力強くけん引した。

西野は、乃木坂46としてラストのレコ大で有終の美を飾った形だ。西野を含め、今年は8人のメンバーが卒業するが、今月お披露目された4期生にも有望株がそろっており、グループの勢いは続いていきそうだ。