関ジャニ∞錦戸亮(34)が主演するフジテレビ系連続ドラマ「トレース~科捜研の男~」(月曜午後9時)が今日、7日にスタートする。初回は90分スペシャル。

舞台となるのは科学捜査研究所。錦戸演じる科捜研法医研究員の真野礼二は、ある陰惨な過去を持っている。「鑑定結果こそが真実」と冷静沈着。主観や臆測を排除し、鑑定結果から得られる客観的な真実のみを信じ、亡くなった被害者の思いや無念を明らかにしていく。原作は累計40万部突破の人気コミック「トレース~科捜研法医研究員の追想~」。

錦戸は「昔からある『月9』という枠ですから一生懸命頑張りたい。科捜研の研究員という役どころですが。科捜研という言葉自体、(テレビ朝日系の)『科捜研の女』くらいでしか知らなかったのですが…。科捜研があるから解明される事件があるわけですよね。原作漫画を読んで『ああ、こういう場所なんや』ということを少しずつ理解していきました。そこからは、テレビ朝日の再放送も見るようになりました」と笑っている。

第1話では、「鑑定結果こそ真実」という信念のもと、膨大な知識と高い鑑定技術、他者とは違う着眼点を持つ真野(錦戸)は、周囲からその実力を高く評価されている。その反面、クールで協調性がなく、必要以上に人と関わろうとしないことから科捜研内では浮いた存在でもあった。

ある日、真野の上司である法医科科長の海塚律子(小雪)は、相楽一臣(山崎樹範)や市原浩(遠山俊也)、水沢英里(岡崎紗絵)ら法医研究員たちに新人の沢口ノンナ(新木優子)を紹介する。大学院で遺伝子の研究をしていたノンナは、大学OGの律子に誘われて科捜研に入所したものの、遠い世界の出来事だと思っていた殺人事件に関わることに戸惑いを隠せないでいた。

そこに、警視庁捜査一課の刑事・虎丸良平(船越英一郎)と猪瀬祐人(矢本悠馬)、鑑識員の沖田徹(加藤虎ノ介)らがやってくる。イベント会場で発見された、切断された左手の鑑定結果を聞きに来たのだ。鑑定を担当した真野は、付着物の中から珪藻と通常の20倍のマンガンが検出されたことを伝える。虎丸は、即座に多摩川の捜索に向かおうとするが、真野は多摩川を探しても意味がないと告げる。

真野は特殊な珪藻の生息域で、域内にマンガン鉱山の跡地がある日原川に向かうと言い出す。律子は、真野の勝手な行動を非難する研究員たちの言葉を受け流すと、ノンナに同行を指示して「しばらく彼について学びなさい」と命じる。現場に到着した真野とノンナは、そこでバラバラに切断された女性の遺体を発見する。そこには土に半分埋もれた一輪の花もあった。

司法解剖の結果、死体は10の部位に切断されており、死因は心臓を刃物で刺されたことによる失血死。死亡推定時刻は4日前の深夜だった。また被害者は、生前、恒常的に暴力を受けていたことを示す痕跡もあった。そんな中、被害者は娘かもしれないという五十嵐千鶴(森口瑤子)と、千鶴の再婚相手で著名な教育評論家の康信(吹越満)が警察署を訪れる。