木村佳乃(42)が主演するフジテレビ系連続ドラマ「後妻業」(火曜午後9時)の第4話(12日放送)から登場する葉山奨之(23)が9日、大阪市内で会見した。木村演じる小夜子の弟黒沢博司役で、刑務所から出所してきたばかりのチンピラを演じる。「あまりやったことがない役。自分の中に引き出しがなかった」。未知の役作りのために映画「ミナミの帝王」で知られる、こわもて俳優の竹内力(55)をお手本にした。

「自分で言うのはなんですが、見た目がマイルドなので、なるべく怖く見せるように試行錯誤した。竹内さんみたいに顔でインパクトを残したい」。初登場のシーンは眉間にシワを寄せ、“顔芸”で迫った。

ドラマは、「疫病神シリーズ」などで知られる黒川博行氏の小説「後妻業」が原作。大竹しのぶ主演で「後妻業の女」として映画化され話題作となった。

ドラマは大阪が舞台。木村が演じる小夜子は資産家の高齢男性と結婚し、その死後に多額の遺産を手にする「後妻業」がなりわい。葉山はドラマ後半のカギを握る重要な役割となる。

大阪出身の葉山は「みなさん、僕に『これでいい?』って聞いてこられます。東京の人が大阪弁を話すのは難しいかも」。現場では木村らの大阪弁のアドバイス役としてもフル回転している。