女優山口紗弥加(38)主演のフジテレビ系連続ドラマ「絶対正義」(土曜午後11時40分)の第2話が9日に放送される。

山口が演じるのは“最恐主婦”のヒロイン、正義のモンスター・高規範子。ひとつの間違いも犯さず、一切の過ちも許さず、法律のみを唯一の価値基準として生きる。その正義が周囲の人々を翻弄(ほんろう)し、運命を狂わせていく恐怖を描く心理サスペンス。

山口は「範子は『正義』の権化。法律と規律に支配され取りつかれた“機械”のようにも映ります。彼女にとって法律は世界一安全で、唯一安心できる場所。自分自身を守るよろいのようなものなんだと思います。範子の言葉は正論なのですが、どんな罪にも情状酌量の余地が残されているように、物事には背景や経緯が存在します。範子のように結果だけをみて『法的に正しいか、正しくないか』で判断することは、私にはできません。できませんが、範子の『正義』が異常だとも思えない。ただ、過剰なだけ。他人の不正を正すだけではなく、自らも潔白であろうとする姿は気高く、美しいとすら思えてくるから不思議です」と話している。

第2話では範子(山口)の呼びかけで、由美子(美村里江)、理穂(片瀬那奈)、和樹(桜井ユキ)、麗香(田中みな実)、高校時代の親友5人が久しぶりに集まった。33歳になり、お互いの近況や高校時代の話で盛り上がる同級生たち。しかし、会計の際、持ち合わせがなかった由美子に2000円を貸した範子は、借用書を書くよう言い出し4人をあぜんとさせる。「借金するなら当然でしょう」。法律に則って生きている範子の“絶対正義”ぶりは変わっていなかった…。

実生活に戻れば、4人はそれぞれさまざまな問題を抱えていた。由美子は、失業したあげく酒びたりとなり家で荒れる夫・雅彦(忍成修吾)の代わりにパートを掛け持ちするなど、心身ともに疲れていた。理穂は、夫と経営するインターナショナルスクールで5000万円もの申告漏れを税務調査で指摘され、社員の持ち逃げが発覚。フリージャーナリストとして成功を目指す和樹は、ある脅迫メールにおびえていた。女優として活躍中の麗香は、妻子ある演出家の亮治(神尾佑)と関係を持っていた。

“正義のヒロイン”範子は、友人たちの問題に次々と介入し始める。経費を持ち逃げした社員を範子が突き止めてくれたことに感激した理穂は、会社の経理を範子に手伝ってもらうことに。一方で範子は、麗香の不倫現場に突然現れ不貞行為は違法だと警告。さらには失業した由美子の夫・雅彦を再就職させ、和樹の脅迫メールの犯人を特定し警察に逮捕させた。

その尋常ならざる正義感で問題を解決していく範子は、彼女たちの生活にじわじわと入り込んでいく。