今月17日に亡くなった、TBS系ドラマ「ふぞろいの林檎たち」など、名脇役として活躍した女優佐々木すみ江(ささき・すみえ、本名青木すみ江=あおき・すみえ)さんの所属事務所が19日、ホームページを更新し、死因など詳細を発表した。

ホームページによると、2月17日午前11時、突然自宅で倒れ、都内の病院に緊急搬送されたが、午後0時59分に亡くなった。死因は、肺炎と診断されたという。故人の遺志で、20日に近親者のみで密葬を執り行った後の発表となった。

今年に入っても佐々木さんは仕事を続けており、1月17日、18日と映画の撮影で地方ロケに行くなど元気に仕事をしていた。また、既に撮影を終えている映画が4本あるという。

報告とともに、「己に厳しく、90歳まで現役俳優として活躍出来たことは佐々木すみ江本人にとっても幸せな人生であったと思います。皆様も拍手で送っていただければ幸甚です」としている。

佐々木さんは1月30日に行われた女優角替和枝さんのお別れ会に参列、今月13日放送のテレビ東京系ドラマ「さすらい温泉 遠藤憲一」に出演していた。

佐々木さんは、劇団民芸1期生として入団し、51年に初舞台。71年の退団後も、蜷川幸雄演出「にごり江」などに出演した。映画「ツィゴイネルワイゼン」に出演し、ドラマ「ふぞろい-」で中井貴一ふんする主人公の母親役を演じ、NHK大河ドラマ「篤姫」では篤姫(宮崎あおい)の厳格な養育係で、「女の道は一本道でございます」のせりふが話題となった。NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」でヒロインを支える貸本屋のしゅうとめを演じるなど、存在感が光る名脇役だった。夫は産経新聞編集局長を務めた筑波大名誉教授の故青木彰氏。