落語芸術協会(三遊亭小遊三会長代行)の新真打ち、瀧川鯉斗(35)、橘ノ双葉あらため三遊亭藍馬(38)、立川吉幸(45)の昇進会見が5日、都内で行われた。

異色の3人がそろった。鯉斗は元暴走族という経歴を持つ。「おとこ気は誰にも負けない。男気のある落語家を目指してやっていきたい。うちの師匠や、稽古をつけていただいた師匠の型を守りながら、60歳、70歳になって自分の色を出していきたい」。

元力士と結婚し、2児の母でもある藍馬は「絶賛子育て中なので大変なんですが、子供に教えてもらうこともある。緊張が伝わってしまってごめんねと謝った時、子供から『高座に上がると笑ってるじゃない』と言われて癒やされた」などと話した。

立川流から芸協に移籍した吉幸は、大の趣味が競輪で、場外車券場で予想会も開くほど。「収支は負けていますが、競輪への情熱は誰にも負けません」と、競輪トークに熱が入った。「年金をもらう前に得意ネタを作りたい」と話すが、2つの組織での修行してきた経験は大きい。

三遊亭小遊三(72)は「今の時代、(落語家の)人数が増えちゃって、競争が大変。よほど気を引き締めていかないと。覚悟をしていただきたい」と激励した。披露興行は5月上席の新宿末広亭から始まる。