萩原健一さんの訃報が明らかになってから一夜明けた29日、かつての共演者らから哀悼の声が寄せられた。脚本家の倉本聰氏(84)は「役者としては見事で、天才的だった」としのんだ。
◇ ◇ ◇
倉本氏は「人間的には欠陥があったけれど、役者としては見事で、天才的だった」としのんだ。
「前略-」は萩原さんに依頼された。「彼はアウトローの役が多かった。アウトローは上に立つ人がおらず、自分が1番。高倉健さんの映画は頭の上がらない人がいて、その人のため忠節を誓う図式で、尊敬する人を持つことで、役が光る。『前略-』で梅宮辰夫、八千草薫と、頭の上がらない人を出したら、彼も光っていた。芝居のアプローチも見事で、銀座の料理店で板前修業したり、長い髪も切って臨んだ」。
最初の出会いはNHK大河ドラマ「勝海舟」。萩原さんは岡田以蔵役だった。「龍馬にほれるおかまにしてほしいと頼まれた。発想が天才的だった」。一時干された萩原さんに書いたドラマ「君は海を見たか」を最後に交流が途絶えた。「恩をアダで返された。人間的に欠陥があり、もろかった。異常な行動も多かった。演技のアイデアが豊富で、演出家がバカに見えて、トラブルも多かった」。
内田裕也さんから「ショーケンを何とかしてくれ」と言われたことも。「人懐っこく、サービス精神もある一方で、狂気の役者だった。最近、テレビで実にいい顔をしていたので、また仕事をしたいと思った。迷惑な男だけど、魅力があった」。



