先日、都内で行われたNHK大河ドラマ「いだてん」のトークイベントを取材しました。ピエール瀧容疑者の逮捕後、初めて主演の中村勘九郎が報道陣の前に登場するとあって、どんな話をするか注目されていましたが、イベントでは瀧容疑者に触れることはなく、イベント後の会見でも瀧容疑者の代役に決まった三宅弘城の話ばかり。それが逆に痛々しい印象にも感じました。

イベント後の会見で勘九郎は代役に決まった三宅への期待と応援の言葉を口にしていました。勘九郎は昔から三宅のファンで、04年の大河「新選組!」で共演した経験もあると紹介。「『新選組!』の時に廊下で会った時、ファンですと言って握手をした。また大河で一緒できる。大変でしょうけど、三宅さんをバックアップしつつ楽しみで仕方ない。すごくうれしい」と。

ただ、その後の発言に今回の事件の悲しさもにじみ出ていました。勘九郎は三宅に対し、「頑張りましょうと言いました。大変だと思います。1年かかっての作品を限られた日数で撮らないといけない」。三宅には3カ月先まで撮影している瀧容疑者の出演シーンを早急に撮り直す作業が待っています。勘九郎は瀧容疑者に触れることは一切なく、三宅にエールを送っていましたが、勘九郎の悔しさの裏返しにも聞こえ、何か痛々しく感じました。