パティシエの鎧塚俊彦氏(60)が5日、インスタグラムを更新。前日4日に放送されたTBS系「ジョブチューン」(土曜午後9時)の企画「ミニストップVS超一流スイーツ職人 従業員イチ押し!商品TOP10」の放送時の写真を投稿し、同企画で審査員を務める苦悩と、ダメ出しをする真意をつづった。
同企画で、大手コンビニチェーンのミニストップが、7度目の挑戦で、25年を上回る10品中9品合格、満場一致5品と結果を出した。ただ、鎧塚氏は、茨城県産笠間栗のモンブランに対し、香料を使っていると指摘して、審査員10人中、ただ1人不合格を出した。同氏は「昨日放送された『ジョブチューン』を改めて見返しました。毎回感じることですが、同じものづくりに携わる同志に厳しい意見を申し上げるのは、本当に心苦しいことです」と、審査の中で不合格を出し、厳しく指摘する時に心苦しくなると吐露した。
そして「今回は特に『香り』について。私たち職人は、素材本来の香りを大切にするため、できる限り香料に頼らないお菓子づくりを目指してきました。一方で、コンビニスイーツは限られたコストや製造条件の中で、人工香料を含め多くの工夫を重ねながら進化してきました」と、専門店の菓子職人とコンビニスイーツの開発者は、それぞれに課題を持って菓子作りに挑んでいると説明した。
その上で「だからこそ私は、さらに一歩先へ進めると信じています。コンビニスイーツが植物性主体のクリームから動物性クリームへ、名称だけの『バニラ』から本物のバニラを使う時代へと変わってきたように、次は素材そのものの香りで勝負する時代が来るはずです」と、コンビニスイーツが香料に頼らない、素材で勝負する日が来ると期待した。
そして「専門店とコンビニでは原価も条件も大きく異なることは十分承知しています。それでもあえて厳しい意見を申し上げたのは、その進化を信じているからです。その変化は、私たち専門店にもさらなる努力を求めることでしょう。だからこそ、お互いに切磋琢磨しながら、日本のスイーツ文化をもっと豊かにしていければと願っています」と、専門店の職人として、コンビニスイーツに刺激を受けつつ、互いに謙さんを積んでいくことで菓子業界を盛り上げていきたいと誓った。



