作家の百田尚樹氏(63)が、小説家を引退するとの意向を示した。百田氏は12日、ツイッターで「出版界、とくに文芸の業界はうんざりするような連中が多すぎる。『夏の騎士』を最後に引退する」と、3年ぶりの小説となる最新作をもって引退すると宣言。

「50歳でデビューした時、10年やれればいいと思ったが、13年もやった。書きたいものはあらかた書いた。悔いはない」とした。

引退の理由については「小説家引退の理由の何パーセントかは、今回の増税もある。活字文化をバカにしやがって!」と不満も吐露。今後の活動については「音楽と映画についてのエッセイなら書いてもいいかな。執筆依頼と需要があれば、だけど」とした。

ただ、百田氏はこれまで何度も引退を宣言しては撤回を繰り返している。15年7月に「沖縄の2つの新聞はつぶさないといけない」といった発言で批判を浴び、「マスコミやジャーナリストや文化人たちが百田尚樹をつぶそうと躍起になっています。ネガティブイメージキャンペーンに命がけです。アホらしくなったので、小説家を引退します」と宣言。しかしその後、2転3転し、「僕を引退させたい人がそんなに沢山いるとは知らなかった。嫌がらせの意味でも絶対に引退せん!死ぬまで書く!」と継続の意思を示していた。