乃木坂46の秋元真夏(25)がグループの新キャプテンに就任することが14日、分かった。この日、京セラドーム大阪で開催された同グループの全国ツアー大阪公演で発表された。9月1日をもって卒業する初代キャプテン桜井玲香(25)から、同じ1期生がバトンを引き継ぐ。

アンコールでステージ上にメンバーが集合すると、桜井が「新キャプテンを発表します」と切り出した。巨大モニターに「新キャプテン 秋元真夏」と映し出された。会場いっぱいに埋まったファン4万5000人から大歓声を受けると、秋元は涙を流して何度も「ありがとうございます」とお辞儀した。

秋元は「皆さんが温かく受け入れてくださって、びっくりしましたし、ほっとしました」と涙しながら、「私は、今まで玲香が作って引っ張ってきた乃木坂が心の底から大好きです。みなさんも同じだと思います。だから、しっかりと受け継いでいけるように、集まってくださる皆さんをいつでも笑顔にできるように、まだ探り探りですけど、しっかりと歩んでいきたいと思います。これからよろしくお願いします」とあいさつした。

桜井は「もしかしたら、1期生に受け継ぐっていうのは予想外だった、って方もいらっしゃるかもしれません。真夏は本当に、メンバーやスタッフさん、乃木坂の心の支えというか、存在自体が癒やしなんです。それは真夏にしか持てない唯一無二の武器です」と褒めちぎった。「新生、というわけではないですけど、あらためまして乃木坂46、よろしくお願いします」と2人であいさつして、大歓声を浴びた。

11年8月の結成当時、乃木坂46にはキャプテンが決められていなかった。翌12年2月に、桜井が暫定キャプテンに指名され、同年6月から正式にキャプテンに就任。以来7年以上務めてきた。女子校出身で品があり、歌やダンスなどパフォーマンス力も高い桜井は、グループをまとめて引っ張ってきた。

秋元は、桜井と同期で、女子校出身という共通点もあり、仲もいい。ファンやメンバーから、頭の大きさや運動音痴などをイジられる愛されキャラ。親しみのある笑顔が特長で、バラエティー番組などでも活躍している。

一方、アイドルとしてのプロ意識が非常に高く、「神対応」で握手会の人気も高い。コミュニケーション能力も高く、「人たらし」とも言われ、プライベートでも多くのメンバーと遊んだり、食事の席を共にしたりする。乃木坂46らしいおしとやかな面と、クイズ番組などでも活躍する知性も兼ね備えている。

先月8日に桜井が卒業を発表すると、次のキャプテンは誰なのか、ファンの間でも注目されていた。結果的に、桜井と同じ1期生にバトンが渡された。秋元は今後、中心になって、グループの勢いや雰囲気、乃木坂46らしさを継承、継続し、魅力をさらに幅広く世間に伝えていく立場となった。【横山慧】

 

◆秋元真夏(あきもと・まなつ)1993年(平5)8月20日生まれ。埼玉出身。11年8月乃木坂46の1期生として加入も、直後から大学入試のため休業。12年10月に復帰し、同年12月発売のシングル「制服のマネキン」で初選抜入り。14年12月公開の映画「超能力研究部の3人」主演。キャッチフレーズは「真夏に生まれたまなったん」。愛称「まなったん」「まなつ」「真夏さん」。必殺技の「ずっきゅん」でファンのハートを射止める。高校では料理部長だった。運動音痴で、50メートル走のタイムは13秒・6。マカロンが好物。テレビ東京系「ひねくれ3」で進行を務める。154センチ。血液型B。