女優前田敦子(28)が29日、都内で、「山路ふみ子映画賞」贈呈式に出席した。主演映画「旅のおわり世界のはじまり」と「町田くんの世界」の演技が評価され、山路ふみ子女優賞を受賞した。

紫色の着物姿で登壇した前田は「旅のおわり-」について「ウズベキスタンでの撮影は半分ドキュメンタリーでしたが、みんなで手を取り、肩を組みながら頑張った、すてきな思い出があります」と振り返った。同作は主人公がウズベキスタンから日本に帰って成長するための1歩を踏み出す内容で、「私自身、この作品が終わったあとにいろんな人生経験ができるとは思わなかったくらいです。不思議なくらい人生にマッチしたタイミングに出会った作品なので、一生のものになっていくと思っています」と語った。

同新人女優賞を受賞した関水渚(21)とは「町田くんの世界」で共演。「10歳くらい年が離れているんですけど、同級生の役をやらせていただいて…」と苦笑し、「そんな人生経験をさせていただける映画の世界は、たまらないなと。これからもいろんな役に飛び込んでいけるように頑張ります」とアピールした。

山路ふみ子文化財団特別賞を女優倍賞千恵子(78)が受賞した。「この賞は、本来はおにいちゃんがもらうべきだなとも思ったりしていました」と、「男はつらいよ」シリーズで共演した渥美清さんをしのぶと、会場は割れんばかりの拍手に包まれた。