「第32回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞」(日刊スポーツ新聞社主催、石原プロモーション協賛)が、11日までに決まった。

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外国作品賞は「グリーンブック」が選出された。黒人ジャズピアニストとボディーガード兼運転手の白人の実話を元に製作された。今年2月のアカデミー賞では作品賞、助演男優賞、脚本賞の3部門を受賞している。

配給のギャガの依田巽代表取締役社長兼CEOは「実話から生まれた心温まるバディムービーは、決して派手ではない2人の男性のパーソナルな物語が人々の希望となり、世界を席巻いたしました。この賞を励みに、今後もまた世界の素晴らしい作品を日本にお届けできたらと存じます」とコメントした。

◆グリーンブック 人種差別が色濃く残る60年代。黒人ジャズピアニストのドナルドはイタリア系白人トニーを運転手に。黒人差別が色濃い南部へ、あえて黒人用旅行ガイド「グリーンブック」で演奏旅行にでる。出自も性格も異なる2人は次第に友情を築いていく。ピーター・ファレリー監督。

外国作品賞・選考経過  ノミネート5作品は「グリーンブック」「ROMA/ローマ」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」「イエスタデイ」「ジョーカー」。それぞれを推す声で割れ「社会性のあるテーマを娯楽作品にした」(渡辺武信氏)と評価された「グリーン-」が3回目の投票で決定。