NHK連続テレビ小説「スカーレット」(月~土曜、午前8時)の6日に放送された第131回の平均視聴率が18・8%、7日放送の第132回が18・9%(ともに関東地区)だったことが9日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第12回の22・4%。

物語は焼き物の里の滋賀・信楽を舞台に、女性陶芸家の草分けとなる主人公、川原喜美子の波乱の人生を描く。女優戸田恵梨香(31)が主演を務め、第2週以降に本格的な登場をした。初回は子役の川島夕空が喜美子を演じ、貧しい家庭の設定ながら明るく元気な雰囲気を醸し出している。

あらすじは、喜美子(戸田恵梨香)は、武志(伊藤健太郎)が精密検査を受けるため一緒に病院にやってきた。すると担当医は以前に俊春(本田大輔)を担当していた大崎茂義(稲垣吾郎)だった。武志が詳しい検査を受けている間、喜美子は不安を抱えるが武志の前では明るく振る舞った。検査が終わり喜美子が工房に戻り作業をしていると、直子(桜庭ななみ)が突然帰ってきて、付き合っていた鮫島(正門良規)と別れたことを報告した。さらに新しく不動産会社の社長と付き合っていることを話した。武志の検査結果がでて喜美子と武志は再び病院を訪れた。そこで大崎は武志に入院せずに薬で治療していくことを伝えた。しかし1人診察室に呼びだした喜美子には、改めて本当の病名は「慢性骨髄性白血病」だと伝えた。

武志が白血病だと告げられ余命も3年から5年と知り、喜美子は「短いなぁ」と肩を落とした。動揺を隠しながら日常生活を送るが、1人になると病気のことが頭から離れず悩んだ。武志への病名の宣告や余命があと数年だということ、唯一助かる可能性のある骨髄移植もドナーが見つかる確率は容易ではないことに胸が締め付けられる思いで過ごした。そして家にやってきた照子(大島優子)に喜美子は「何もしてへん。悪いことしてへんのに」と感情を抑えられずに、泣きながらからんだ、という内容だった。