小沢征悦(45)主演のフジテレビ系連続ドラマ「パパがも一度恋をした」(土曜午後11時40分)の21日放送の最終回の視聴率が3・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが23日、分かった。前回の2・8%より0・4ポイントのアップだった。

初回から2・9%、3・1%、2・7%、3・1%、2・2%、2・8%、2・8%だった。

名古屋地区は5・0%、関西地区は4・6%だった。

3年前に最愛の妻・多恵子(本上まなみ=44)を亡くした山下吾郎(小沢)。ショックを引きずり自分の部屋に引きこもり続けている吾郎を、1人娘のトモ(福本莉子=19)は心配していた。そんなある日、2人の前に「多恵子」と名乗る全裸のおっさん(塚地武雅=48)が現れる。原作は「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載された阿部潤氏の同名マンガ。

最終回で、おっさん多恵子(塚地)の中にいる多恵子(本上)が天国に戻るまであとわずか。そんな中、おっさん多恵子の外身の男・川上辰夫(塚地・2役)が詐欺容疑で指名手配されていたことが判明する。警察の目をかいくぐりながら最後の日々を過ごす吾郎(小沢)たちだったが、ふいに辰夫の人格が現れる。そして、辰夫にユカリ(阿部純子)という1人娘がいることが分かる。

ただでさえ時間がない中、問題山積の山下家。しかし吾郎は急にハローワークに通い始める。ママとの時間を大切にしてほしいトモ(福本)は吾郎を責めるが、おっさん多恵子は家事をしたりといつもと変わらぬ生活を送る。2人の意図が分からないトモ。

そんな中、吾郎はやっと見つけた工事現場の交通整理の仕事中に、ヤクザが辰夫の娘のことを話しているのを聞いてしまう。警察の目をかいくぐり辰夫の娘・ユカリに会いに行く吾郎とおっさん多恵子とトモ。だが、ユカリはやくざ稼業だった父に憎しみに近い感情を抱いていた。

辰夫の中にある娘への愛情に気付いた吾郎は、何とか辰夫を許してやってほしいと奮闘するが聞き入れないユカリ。「あの人のせいでお母さんもいなくなったし私はいじめにあったの」。ユカリは人の役に立つために、看護師になっていた。吾郎たちは、父親が娘の幸せのために願掛けして書いた絵馬を見せる。川上は娘に対する思いを伝え、2人は無事に仲直りする。

そして、多恵子との別れの時が訪れる。吾郎は別れたくない気持ちを必死に抑え、ありがとうと感謝の気持ちを伝える。多恵子は今まで言いそうになりながら必死に我慢していた、記憶を消す魔法の言葉を口にする。「愛してます、吾郎さん」と言った瞬間、今までの記憶がさかのぼる。多恵子はありがとうとつぶやき、消えていく。そして、吾郎のおっさん多恵子の記録は全て消えた。気が付けば、涙を流しながら、知らないおっさんの手を握っている事に吾郎は困惑をする。

1年後、吾郎は建設会社で働き、トモは大学生になっていた。吾郎は多恵子の墓参りに行き、多恵子に話しかけた後、トモと腕を組んで歩き出す。山下家には3人で撮った家族写真の他に、おっさん多恵子を囲んで、みんなで撮った写真が飾られていた。