昨年12月に悪性リンパ腫の「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」であることを発表して入院していた、元フジテレビでフリーの笠井信輔アナウンサー(57)が、今日30日に退院することが分かった。

25日の自身のブログ「笠井TIMES『人生プラマイゼロがちょうどいい』」で「今月中に…退院決定 これからが大変です」と書いたスケッチブック姿を持った映像をアップ。「今月中に退院できることになりました」と報告していた。そして「ここから、笠井信輔にとっての『コロナとの戦い』が初めて始まります」と投稿。「私は無菌状態だったこともあるこの部屋から、ウイルスのまん延している世界に、初めて飛び出すのです」と書いて、家族と相談した結果を「自宅内#セルフロックダウン」として、新型コロナウイルスの感染防止のため、自宅内で家族との接触も避けて自室にこもる覚悟を明らかにしていた。

さらに同日に更新したインスタグラムで「きつい抗がん剤治療を長期間にわたって行いましたので、免疫力が低下しています」として「ひと言で言えば『我慢』の生活です。覚悟はできています」と決意を語っていた。

◆笠井信輔(かさい・しんすけ)1963年(昭38)4月12日、東京都生まれ。早大商学部を卒業して、87年にフジテレビ入社。98年4月から「おはよう!ナイスデイ」、99年4月から「情報プレゼンター とくダネ!」のサブキャスター。現在のレギュラーはCSフジ「男おばさん!!」。90年に結婚したテレビ東京の茅原ますみ元アナウンサーとの間に25歳、21歳、16歳の3男がいる。

▼びまん性大細胞型B細胞リンパ腫 悪性リンパ腫の種類の1つで、リンパ球の中のB細胞から発生する非ホジキンリンパ腫。月単位で病気が進行する「中悪性度」に分類される。我が国の非ホジキンリンパ腫の30~40%を占め、最も発生頻度の高い病型。多くの場合無症状だが、全身のあらゆる臓器から発生する。典型的な全身症状は、発熱、寝汗、体重減少など。中枢神経系(脳)原発の場合は感覚障害やまひなど、胃原発の場合は出血や潰瘍性病変が見られる。通常は、1カ所あるいは数カ所のリンパ節またはそれ以外の病変がある部位で、急速に大きくなるしこりで発見される。