特撮ドラマ「ロボコン」シリーズ20年ぶりの新作となる映画「がんばれいわ!! ロボコン」(石田秀範監督、7月31日公開)の主人公ロボコンの声を声優斎藤千和、ヒロインのロビンを子役の土屋希乃(11)が演じることが17日、分かった。頭頂部のアンテナがソーラーパネルとなった“令和ロボコン”も公開された。

昭和、平成を駆け抜けたロボコンが進化して令和に帰ってきた。10キロ先のものを感知するアンテナは、太陽光を集める“サンサンレーダー”になり、動力源は太陽光になった。斎藤は「『がんばれ!! ロボコン』は生まれる前なのですが、声優の仕事を始めた頃に「燃えろ!! ロボコン」が放送されていました。まさか20年たった今、やらせていただけるなんてとても光栄です」と喜んだ。

ロボコンが思いを寄せるロビン役には、美少女として話題の土屋が抜てきされた。「がんばれ!!-」のロビン役で子役デビューした島田歌穂はミュージカル女優として大成。「燃えろ!!-」のロビーナ役で女優デビューした加藤夏希も、モデルとしても人気を呼ぶなど後に飛躍した。土屋は「オーディションで合格をいただいた後、過去にすごい役者さんたちが演じられてきた役だったと聞き、すごくうれしかったです」と喜んだ。ガンツ先生の声を江原正士、汁なしタンタンメンの声を鈴村健一が演じる。

今回は、町の中華料理屋でお手伝いしたロボコンがドジを連発したことをきっかけに中華料理の暴走事件が発生する物語。新型コロナウイルスの影響で撮影開始が6月8日に延期も、マスク着用、検温、全編アフレコで撮影人数を減らすなどの対策を行い撮了した。

◆「ロボコン」 漫画家石ノ森章太郎さんが原作を担当し、テレビ朝日系で1974年(昭49)10月4日から77年3月25日まで「がんばれ!! ロボコン」が118話、放送。1999年(平11)1月からは、初代をリメークした第2弾「燃えろ!! ロボコン」が00年1月23日まで全51話放送。99年12月10日には、新旧ロボコンが共演した特撮ビデオ映画「燃えろ!! ロボコンVSがんばれ!! ロボコン」が発売。動力源は初代はガソリン、2代目は電気だった。