一般社団法人プラチナエイジ振興協会主催の、第6回プラチナエイジ授賞式が5日、都内で行われ、ベストプラチナエイジスト賞の女性部門にピンク・レディーの未唯mie(62)と増田恵子(62)が、男性部門には石井竜也(60)が選ばれた。

授賞式後、オンライン会議システム「Zoom」を通じて囲み取材に応じた未唯mieは「本当に、あの当時、まさか、ここまで表現の仕事を続けられるとは全く思っていなかった。今でも、仕事をさせていただけるのは、すごくうれしく思っています」とあいさつした。その上で「若い頃は、求めていただけ、いただけるお仕事を一生懸命やるだけで、どこに行くのか自分でもよく分からない。ガムシャラでしかなかった。60の声を聞くことになると、少しずつ本当に自分がワクワクすること、喜びに感じることが自分でも分かってきて、させていただけるのは本当に幸せで、させてくださっている方に感謝していますし、とても幸せに思っています」と感謝した。

増田は「60代になったという実感はないですが、振り返ってみますと18でデビューして(地元の)静岡にいた頃からですけども、出会った全ての方、全ての作品が今の私なんだなと。選んでくださった方に心から感謝したいですし、60歳過ぎても輝いていたい。まだまだやりたいこと、希望もあるので諦めないで実現していこうと思っています。しなやかに女性としても生きていきたい」とあいさつした。

未唯mieは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた自粛期間中は、10日に1度のペースで食材を買いに行く以外は、2カ月間、外出を控え「3キロくらい、太りました」と笑いながら明かした。「ムチムチになっちゃって。ずうずうしく、太った体で出て(表に)良いかな?」と言うと、石井は「ちょうど良いんじゃないですか? 女性ってやせれば良いと思っていますが、そんなことはないですから。少し、肉があった方が(いい)」。未唯mieは「(太った肉を)つかまないで欲しい」と笑った。

石井は、コロナ禍の最中の様子や考えたことについて聞かれ「最悪ですよ。コンサートが全部、飛んじゃうし…イベント7本くらいが一気になくなっちゃった。最初は本当に明日、どうやって食っていこうみたいな話。でも来てくださるお客さまのことを考えたら、自分たちから思い切ってやっちゃおうぜとは言えなかった。コンサートをやるなんて社会的にも許されない。どの職業も多分、そうだと思う」と振り返った。その上で「いろいろなことを考えますよね。考える時間がもらえたというのは、いい時間をもらえたかなと思っています」と語った。

プラチナエイジ振興協会は、60歳以上の世代を「高齢者」「シニア」「老人」という呼び方ではなく「永遠に輝き続ける世代」という意味で「プラチナエイジ」と呼び、その中でも生き方が輝いている60歳以上の人を「プラチナエイジスト」とし、その呼称の普及および輝く生き方の発信を行っている団体だ。7月5日を「プラチナエイジの日」とし、毎年授賞式を開催し、生き方が輝いているプラチナエイジストの中から、ベストプラチナエイジスト賞、プラチナエイジ特別賞、部門別プラチナエイジスト賞を表彰し、プラチナエイジの呼称やその生き方を全国に発信している。

この日は、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長(77)もプラチナエイジ特別賞を受賞し、登壇した。また企業家・社会貢献部門では、医師で作家の鎌田實氏(72)が選ばれた。