女優武井咲(26)がテレビ朝日系ドラマスペシャル「黒革の手帖~拐帯行~」(今冬放送)に主演し、ドラマ復帰することが1日、分かった。17年7月期に主演した同局系連ドラ「黒革の手帖」の単発特別版。17年10月期に別の連ドラ主演後産休に入り、18年3月の第1子出産後は子育てに集中していたが、思い入れの深い同作を皮切りに本格的に女優復帰していくとみられる。

連ドラ版「黒革-」主演当時、武井は23歳。初の松本清張作品だった。これまでのドラマ化された中で歴代最年少の“元子ママ”として話題になった。「黒革-」を「特別でとても大切に思っている作品」とし、周囲から寄せられるさまざまな意見に「ある種の闘争心を燃やしながら取り組んでいました」と当時を振り返る。それだけに「お芝居への復帰は『元子じゃないと』『黒革の手帖じゃないと』という強い思いがあったんです」と意気込む。

横領金や借名口座リストが記された「黒革の手帖」を武器に銀座でクラブをオープンし、夜の街でのし上がっていく“希代の悪女”原口元子の物語。連ドラでは銀座の頂点に上り詰めるも、最終話で逮捕。今作で刑期を終えた元子は、生活を軌道に乗せるため金沢でホステスとして働き始める。

着物を身に着け華やかなセットの前に立ち、3年ぶりに元子に戻った。武井は「生半可な気持ちでは立てない現場だということは連ドラの時に身に染みてわかっていたので、今回も私なりに精いっぱい準備して挑みました」。現場復帰にも喜びを感じ「毎日楽しくて本当に幸せです」。

連ドラ終了から3年がたち、着物姿にも貫禄が増した。どん底からはい上がるストーリーを「演じていて“燃えます”! 悪女は楽しい!」といい、「元子の新たなスタートに胸が躍ったので、皆さんにも行く末をぜひ見届けていただきたいです」と話している。