第33回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞(日刊スポーツ新聞社主催、石原プロモーション協賛)のノミネートが24日、決定した。

公開から39日で興収259億円を突破した「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」(外崎春雄監督)が、石原裕次郎賞にノミネートされた。受賞すれば、アニメ映画としては92年「紅の豚」、97年「もののけ姫」以来23年ぶり3作品目となる。

また昨年、石原裕次郎新人賞を受賞した成田凌(27)が、主演男優賞と助演男優賞、蒔田彩珠(18)が助演女優賞と新人賞に、それぞれダブルノミネートされた。

最多ノミネートは、家族の写真を写真集にした、人気写真家の実話を原案にした「浅田家!」(中野量太監督)の5部門7候補。小栗旬(37)の主演映画「罪の声」(土井裕泰監督)と「朝が来る」(河瀬直美監督)が5部門で続いた。

ノミネートは選考委員16人の投票によるもので、受賞作、受賞者は選考会を経て決定する。

◆石原裕次郎賞、石原裕次郎新人賞 戦後を代表するスター、石原裕次郎さんの遺志を引き継ぎ、石原プロモーションの全面協力で日刊スポーツ映画大賞に併設。興行的にヒットした作品や完成度が高く大作感のある娯楽作に贈られる。賞金300万円。石原裕次郎新人賞は、裕次郎さんをほうふつとさせる将来性豊かな、映画デビュー5年以内の新人男優に贈られる。賞金100万円。選出へのハードルは高く、過去32回で受賞者は16人。