霊能力者やタレントとして、90年代に多数のテレビ番組などで活躍した織田無道(おだ・むどう)さん(本名・織田礼介)が、今月9日に亡くなっていたことが11日、分かった。68歳だった。ここ数年はがんで闘病中だった。13日に近親者のみで通夜を行う。

織田さんが住職を務めていた神奈川・厚木市の円光寺は、日刊スポーツの取材に「既に一般人なので、コメントは差し控えさせていただきます」とした上で、9日に亡くなったことを認め「通夜は近親者のみで行います。コロナなので、(報道関係などの)皆さまにはご遠慮いただいております」と説明した。

90年代に霊能力者として日本テレビ系「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」などバラエティー番組に多く出演して人気に。一方で02年には、霊園を経営する宗教法人の乗っ取りを計画、虚偽の登記をしたとして有印私文書偽造などの罪に問われ、04年に懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決を受けた。

その後メディアへの登場は減少。07年には格闘技イベントをプロデュースするなどした。今年6月には、女性誌のインタビューに応じ18年にがんの「ステージ4」で余命1年を宣告されていたことを明かしていた。同寺近くに住む80代女性は「最近は見なかったけど、びっくりしました。地元では有名な方だったので…寂しいですね」と話した。