俳優舘ひろし(70)が11日、都内で、映画「ヤクザと家族 The Family」(藤井道人監督、29日公開)の完成報告生配信トークイベントに出席した。今月16日に、所属する石原プロモーションが芸能マネジメント業務を終了するため、「石原軍団」の俳優として報道陣の前に出る最後の機会となった。

イベント後に取材に応じた舘は「今まで応援してくださった皆さまに、本当に、心から感謝しています。何て感謝申し上げていいか分からないくらいです。石原裕次郎さんの法要の日など、いつもいっぱいの方が来てくださった。本当に感謝しています」と、感謝の言葉を繰り返した。

舘は「裕次郎さん、渡さんの夢だった映画ができなかったのは心残りではあります。引き継ぐという大仰なものではないけど、夢の灯は持ち続けたい。夢を実現できるよう事務所ができればと思います」と明言した。舘は作りたい映画について「気負ったものでなくても、そんなに大きなものでなくてもいいので、映画への夢だけは持ち続けたいです」。

新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言下ということもあり16日に大きな行事を行うことはせず、石原プロモーション幹部が、同プロの商号を示す看板を石原裕次郎さんの自宅へ持っていき返還する。昨年8月10日に亡くなった渡哲也さん(享年78)の墓前へも返還報告を行う。

芸能マネジメント業務を終了後、著作権や版権管理、裕次郎さんの遺品管理は2つの法人が引き継ぐ。