松坂桃李(32)が18日、都内で行われた主演映画「あの頃。」(今泉力哉監督、2月19日公開)完成報告会で、今の自分の“推し”を聞かれ、7日に新作アニメーション映画の製作が発表されたばかりの、漫画家井上雄彦氏(53)の人気バスケットボール漫画「SLAM DUNK」(スラムダンク)を挙げた。

松坂は「あの頃。」で「ハロー!プロジェクト」に青春をささげるアイドルオタク劔樹人を演じた。そのことを受けた質問に対し「映画化になるのご存じですか? 激震が走った。熱狂的なファンが多い漫画の1つ…僕もその1人。中学時代、これをきっかけにバスケを始めた。なかったら、バスケと出会っていない」と力説した。

ともに登壇した、お笑いコンビ・ロッチのコカドケンタロウ(42)が「実写?」と口にすると、松坂は「実写化? 怖いことを言わないでください」と言い返した。今泉監督が、松坂が米映画「モンスターハンター」(ポール・W・S・アンダーソン監督、3月26日公開)の日本語吹き替え版の声優を担当することを引き合いに「声優で関わろうとしてる?」と突っ込むと、松坂は「いやいや…声? 違います、違います。声優さんがやられているので、僕がバーッと入るのはあり得ない」と恐縮した。

その後も、アニメ映画「SLAM DUNK」の件で、今泉監督と共演者から追及が続いた。松坂は「もし関わることが出来たなら宣伝広告役でもやりますし、オリジナルのモブ役でも」と答えた。

「SLAM DUNK」は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で、1990年(平2)10月から96年6月まで連載。神奈川県立湘北高に入学した桜木花道が一目ぼれした赤木晴子目当てにバスケを始め、全国高校総体に出場するなど成長していく物語。93年から96年まで、東映アニメーションの前身東映動画制作のアニメがテレビ朝日系で放送され94、95年には2本ずつアニメ映画も公開。06年に若いバスケ選手を支援する「スラムダンク奨学金」が設立されプロ選手も輩出。18年に新装再編版(全20巻)、連載開始30周年の20年にはイラスト集が刊行された。そして1月7日に、井上氏が公式ツイッターで「【スラムダンク】映画になります! #slamdunkmovie」と発表した。

現在「SLAM DUNK」の新作アニメ映画の製作は進行しているとみられる。松坂の情熱が声優としての出演に発展するか…井上氏と製作の東映アニメーションの判断に注目だ。