モデルで女優の茅島みずき(16)が、ファッション誌「Seventeen」(集英社)の専属モデルに就任したことが1月31日、分かった。今日2月1日発売の3月号から登場する。 茅島は「芸能界に入った時に、初めて手にした雑誌がSeventeenでした。ずっと憧れや、目標でもあったので、最初はあんまり実感が湧きませんでしたが、純粋にすごくうれしかったです」と喜んだ。

同誌では、北川景子、広瀬すず、清原果耶らが専属モデルを務めた。「私が読んでいる時は、事務所の先輩でもある三吉彩花さんや、中条あやみさんの世代でした。とにかく『ザ・モデル』っていう体形のかっこいい方が多かったので、特に三吉さんが一番大好きで、私もそういう存在になりたいと思っていました」と話した。

170センチとスラリとした抜群のスタイルで、ゴルフは全国大会に出場するほどの腕前を持つ(ベストスコア70)。祖父の付き添いでゴルフ場に行っていたはずが、「歯磨きするのと一緒みたいな。毎日やらないと落ち着かず、習慣化していました」と明かした。

現在所属する事務所のオーディションを受けたきっかけも、ゴルフによる挫折からだった。「小学2年~6年まで、毎日ゴルフの練習をして、プロを目指していました。小学6年の全国大会で、優勝を目指していた大会だったんですけど、前日にすごく調子が悪くなって、本番もあんまり良くなくて、挫折をしてしまって…。本当にこの全国大会のために毎日練習していたので、結構、心が折れてしまったんです」。

その後、母親からオーディションのことを聞き、挑戦すると、グランプリを受賞。「本当に、芸能界を目指そうとかは、その時思っていなくて…。実は、1回休憩して、もう1回気持ちがなおったらゴルフやろうかな? とも思っていました」という。

ただ、実際に芸能界に入ると、持ち前の負けず嫌いがさく裂した。「自分の好きな事だったら、なんでも負けたくないと思うタイプです(笑い)。運動会とかが大好きなタイプで、かけっこで1番を取らないと、小さい頃は泣いたりしていました」。

みるみるうちに成長を遂げ、19年には、過去に綾瀬はるか、中条あやみらも務めた“若手女優の登竜門”「ポカリスエット」のCMにも抜てきされた。同CMでは激しいダンスや、歌を披露し、一躍話題に。「1カ月間かけて、初めてダンスに挑戦しました。全然うまくできなくて、本当に本番の2、3日前まで、表現も全くできていない状態だったので、本当に大変でした。でも、すごく勉強になったというか、表現力の大切さを一番学べました」と振り返った。

その後も快進撃は続き、現在は、NHKドラマ「ここは今から倫理です。」や、「三菱パワー」「ワイモバイル」などのCM、春からは初舞台「ロミオとジュリエット」のヒロインに抜てきされるなど、引く手あまただ。

それらに共通しているのは「表現力」だと分析する。「それぞれに良さや、面白いところがあると感じています。モデルだったら、口角を1ミリ上げるかどうか、ポージングによっても、かわいく見えたり、かっこよく見えたり、写り方が変わってきます。お芝居は、正解がないところがすごく面白いと思っていて、1つの役があっても、誰が演じるかによって全然違う人になるし、台本の読み取り方も人それぞれで、魅力が沢山あるなと感じています」。すべての刺激を、自身の成長へと、つなげている。 目標の人物を聞くと、「どの女優さんもすごく好きなんですけど、最近私の考えで、『憧れちゃうと、その人を超えられない』というのがあって…。なので、憧れの人というのはいないんですけど、自分らしくいたいなというのは一番あります」と力強く言い切った。

キリッとした目、醸し出される大人の雰囲気から、第一印象がクールに見られることが多い。だが、モデルとしては「ガーリーから、クールなお洋服、どちらも着こなせるんだよというのを(見せたい)。ポージングや、お洋服にあった表情の作り方などを日々研究して、みなさんに憧れていただけるようなモデルさんになりたいと思っています」と意気込んだ。

芯の強い16歳に、その先の夢を聞いた。「今は、何年後にはこうなりたいとかいう目標はなくて…。今のお芝居や、お仕事にすごい一生懸命やっているという感じです。でも、いつかは朝ドラとかに出演したいというのはあります」。ヒロインかと聞かれると、「明確には決まっていないんですけど、そういうチャンスが来たら、つかみ取りたいなと思います」と、目を輝かせた。

若手女優の登竜門から、朝ドラヒロインへ-。茅島みずきのストーリーは、まだ始まったばかりだ。