渡辺えり(66)八嶋智人(50)が3日、舞台「喜劇 お染与太郎珍道中」(21~27日、京都・南座)のオンライン取材会に出席した。

1日に東京・新橋演舞場で開幕し、17日まで上演中。渡辺は米問屋の箱入り娘、八嶋は珍道中の付き人となるドジな手代を演じる。

渡辺は振り袖姿の20歳の娘役を務める。「誰も笑わない。『私、20歳に見えてるんだ』って感動しちゃった」と笑わせた。

南座での公演に、渡辺は「本当に楽しみ」と語った。「祖父が京都のお寺のお坊さんで、京都は第2のふるさとのようで大好き。憧れの沢田研二さんの育った場所でもある。南座に行くとほっとするというか、お客さんも劇場もあたたかい」と話した。

八嶋は南座に初出演。奈良出身で、京都に遊びに行った際に、同劇場を見て「ああ、ここか」と思っていたという。「中村獅童くん、(坂東)玉三郎さんのお芝居を見に行って、憧れていた場所。そこに自分が出るのは夢のよう」と喜んだ。

同作は79年に東京・明治座で「与太郎めおと旅」として初演。落語のはなしを中心に、歌舞伎のエピソードも加えて、ドタバタ珍道中に仕上がっている。