東日本大震災から10年。

民放キー局5局とNHKは「キオク、ともに未来へ。」を共通テーマに共同で防災プロジェクトを組み、それぞれニュース企画やドキュメンタリー番組を制作した。

フジテレビでは、3月11日に「わ・す・れ・な・い 10年間の全記録」(仮=午後3時15分=関東ローカル)を放送する。

未曾有(みぞう)の災害を決して忘れず教訓とするため、10年にわたり放送してきたシリーズの最新作。本シリーズでは、津波の挙動と人々の避難行動を膨大な映像と証言をもとに時系列に沿って詳細に検証し、命を守るための行動を導き出した。

まず、分かったのは「1つとして同じ津波はない」。今回は、10年間で検証してきた中から7つの市町村を襲った津波を改めて調べ直した。

岩手県は大船渡市、釜石市、宮古市。宮城県では石巻市、女川町、多賀城市などを取材。新たな証言も交えてあの津波の全容に迫る。

本番組のMCとして、小倉智昭キャスター(73)の出演が決定した。被災地に何度も足を運び、現地からの生中継など、東北への思いを決して忘れることなく同局系「とくダネ!」を通じて伝え続けてきた。震災から10年の今、未来へ残したい震災の記憶を、島田彩夏アナ(46)と共に伝える。

また、6局の防災プロジェクトに参加する番組「あしたの命を守りたい~NHK民放 取材者たちの震災10年~」(仮=3月14日午後1時50分、NHK総合)では、NHK鈴木奈穂子アナ(39)とともに、フジテレビ伊藤利尋アナ(48)が番組を進行する。