4月25日に米ロサンゼルスで開催される第93回アカデミー授賞式が、オンライン形式ではなく、候補者やプレゼンテーターを会場に入れて対面式で行うことが明らかになった。

新型コロナ感染拡大を受け、先日行われたゴールデン・グローブ賞を含め、ハリウッドではこれまでの主な授賞式では候補者はオンラインでの参加形式が取られていた。米ピープル誌によると、授賞式のプロデューサーを務めるスティーブン・ソダーバーグ監督ら3人が連名で、15日に発表された各部門の候補者およそ200人に対面で授賞式を行うことやオンラインでの参加は不可であることなどをつづった手紙を送ったという。「全候補者を対面で迎え、そして世界中の何百人もの映画ファンのために安全で楽しめる夜を提供するための努力している」と手紙には綴られており、安全対策を講じた上でバーチャルを減らして従来通り会場に候補者を招待して行うことを明かしている。

感染予防対策として、会場に入れるのは候補者とプレゼンターに加えその同伴者のみに制限し、参加者は全員が事前にPCR検査を受けることなどが求められるという。さらに今年は例年の会場であるハリウッドのドルビー・シアターに加えてダウンタウンにあるユニオン駅も会場となり、2カ所からの中継で行われることも発表されている。一方、会員向けの候補作品の試写会や授賞式後に行われる恒例のアフターパーティーなどの関連行事はすべて中止されるという。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今年の授賞式は2カ月ほど延期しての開催となる。(ロサンゼルス=千歳香奈子)