乃木坂46が、デビュー9周年を記念した「1期生ライブ」と「2期生ライブ」を生配信した。

28日に行われた「2期生ライブ」では、堀未央奈(24)が卒業。ラストは先輩や後輩も大集合するサプライズがあり、涙した。荒波にもまれた激動のアイドル生活にピリオドを打った。29日の「1期生ライブ」では、「坂道」グループの礎を作ったレジェンド世代が躍動した。

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堀は後輩の面倒見がいい。積極的に声を掛けたり、ご飯に連れて行ったりする。卒業ライブ終盤のスピーチで話した「夢の連鎖」という言葉が象徴していた。

13年3月に加入し、同年11月発売のシングル「バレッタ」でいきなりセンターに抜てきされ、1期生しかいない選抜メンバーに、2期生1人で入った。まだ乃木坂46の人気が確立していない時期。1期生たちも心中複雑で、素直に受け入れられない部分もあった。それでも、先輩の生駒里奈(25)や秋元真夏(27)らに声を掛けられ、堀は何とかセンター期間を走りきったという経緯があった。

サプライズで登場した後輩の4期生、賀喜遥香(19)は「もし私に後輩ができたら、未央奈さんに優しくしてもらったみたいに、私ももっと乃木坂らしく、優しく、迎え入れていきたいです」と涙目で話した。今では、堀が1期生の姿を見て乃木坂46に加入したように、堀に憧れてアイドルになったメンバーもいる。グループに溶け込む苦労を知る堀だからこそ、後輩にできることがあった。後輩へ、さらにその後輩へと「夢の連鎖」は続いていく。【横山慧】