「おしん」や「渡る世間は鬼ばかり」など日本のドラマ史に残る作品を残してきた脚本家橋田寿賀子(はしだ・すがこ)さん(本名・岩崎寿賀子=いわさき・すがこ)が4日午前9時13分、急性リンパ腫のため、静岡県熱海市内の自宅で死去した。

「渡る世間は鬼ばかり」、大河ドラマ「おんな太閤記」「春日局」などに出演した前田吟(77)は5日、「7月に『渡る世間は鬼ばかり』を撮ると聞いていたのでお元気だと思っていました。びっくりしています」と話した。橋田さんが「渡鬼」の新作台本をほぼ書き終えていたと関係者から聞いたことも明かした。山田洋次監督の「男はつらいよ」シリーズでも知られる前田は「映画界では山田監督が師匠、テレビ界では橋田先生のおかげで今があります」と感謝した。