01年に48歳で亡くなった歌手の河島英五さんの愛用品などを展示する「没後20年 河島英五展-人生旅的途上-」(16~25日、京都文化博物館別館)のプレス内覧会が15日、開催され、長女の河島あみる(43)が出席した。

英五さんは01年4月16日にC型肝炎で亡くなった。あみるは昨夏に展示会の夢を見て「父がやれって言っているのかなと思った」と明かし、準備に取りかかったという。

開幕日は英五さんの命日。「コロナ禍だからこそ、父が残したメッセージや詩を、黙って1個1個見ながら心の栄養にしてもらえたら」と呼びかけた。

手書きの創作ノートや直筆の絵画、写真、ギター、バイクなど、250点以上を展示。英五さんの書斎も再現している。

英五さんが10代のときから書きためたノートを見たあみるは「すごい観察力。なんとか自分の気持ちを伝えたいというのが伝わってくる。娘というより、ファン代表として、父のかっこいいところを発見できた」と亡き父を思い、語った。

父を亡くして20年。あみるの長男は18歳になった。英五さんは、成人した息子と酒をくみかわす夢を持っており、酒にまつわる作品も多く歌った。

あみるは、成長した自身の息子を思い「父が『酒と泪と男と女』を作った年代になりました」。英五さんにとっての孫たちも「英五じいってかっこいいな」と話しているという。あみるは、父が残した作品、父のメッセージについて「誰? っていう世代の方もどんな年代の方も、今の気持ちに合うと思います」とアピールした。