27日に放送された、玉木宏(41)主演のテレビ朝日系連続ドラマ「桜の塔」(木曜午後9時)第7話の世帯平均視聴率が10・1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ、速報値)だったことが28日、分かった。個人平均視聴率は5・4%。

初回から13・5%、第2話は10・2%、第3話は9・5%、第4話は9・4%、第5話は9・9%、第6話は9・8%と推移している(いずれも世帯平均視聴率)。

「桜の代紋」を掲げる警察組織の権力争いを描く人間ドラマ。玉木は警視庁捜査共助課の理事官・上條漣を、上條の幼なじみ、水樹爽役を広末涼子(40)が演じる。

私利私欲のために権力を求める千堂大善(椎名桔平)に、警視庁のトップである警視総監の座を渡すわけにはいかない。悪魔に魂を売ってまでも、本来あるべき警察の姿を取り戻すため、副総監にまで上り詰めた千堂と戦う覚悟を決めた漣。漣は「薩摩穏健派」派閥に所属する現・内閣情報官の権藤秀夫(吉田鋼太郎)を後見人に据え、同期の新垣広海(馬場徹)や馳道忠(渡辺大知)ら、計13名の同志と共に新派閥「改革派」を旗揚げ。千堂の怒りを買った漣は捜査二課の課長から、古巣である捜査共助課の課長へ降格処分を受ける。

千堂自身も厳しい状況下にあった。次期警視総監の選出会議まで、残り1週間足らず。漣が国会議員の汚職を暴いたことを受け、警視総監の任命権を有する内閣府特命担当大臣・若槻有造(浜田晃)との関係が悪化した千堂は、今や背水の陣だった。とはいえ、簡単に白旗を上げる千堂ではない。

その矢先、若槻が街頭演説中、何者かに狙撃される事件が発生する。漣は千堂が仕組んだ事件だとにらむ。そんなとき「東大派」のトップで、警視総監の座を長年狙い続ける警備局長・吉永晴樹(光石研)が、狙撃犯を特定する重要な情報を提供する。

吉永の情報をもとに、千堂が黒幕であることを証明しようとする漣。だが、そこには触れることは禁忌とされてきた“警視庁の黒歴史”が潜んでいた。